スマートフォン白書 2010年版 [製本版]

■出版日:

平成22年5月20日

■価格:

99,750円 (消費税込) バインダー製本版 [本文製本版+付章資料集PDF版(CD-ROM)]

■ページ数:

A4判/約700ページ
(※ バインダー製本とPDF版では編集上の違いによりページ数が若干異なります。)


■発行<調査・編集>:

発行: ストラテジック・リサーチ
監修: スマートフォン学際研究チーム


■概要■


2010年は「スマートフォン元年」ともいえる大きな節目の年である。スマートフォンを軸にしたモバイル・ハブ化の潮流、開発からマーケティングまで一体のものとして進めるエコシステムの潮流は、ソフトウエア、マーケティング、ソーシャルサービス、家電、出版、広告、放送、ヘルスケア等々の関連領域・関連諸産業にも地殻変動ともいえる影響を及ぼし、ICTの歴史のターニングポイントとなるほどの大きなうねりとなっている。

本調査報告書は、国内外で開発・販売・普及が加速度的に進んでいるスマートフォンの全容について、精鋭アナリストの分析、公開資料・統計・ジャーナル資料等をもとに集大成した、総ページ数700ページを超える本邦初のスマートフォン白書である。スマートフォンに関する評価・研究をあらゆる角度から体系化・分類整理し、スマートフォンの全貌を捉えた白眉の書といえるものである。

スマートフォンの潮流は、携帯端末メーカーには家電的なモノ作り的発想からの脱却を、端末販売とコンテンツ等の分離・再編成を促し、音楽・映像配信や、検索広告・ターゲット広告などへのシフトを促している。また、ITベンダーにはソフトウエアとハードウェアを一体のものとしてデザインする発想を促し、早くも各社がスマートフォン第二世代に向けた布石を打ち出すほどの速い動きとなっている。

したがって本白書では、スマートフォンというデバイスや市場・業界動向、直接関係しているサービスだけに限定せず、アプリケーションストア、デジタル家電や電子書籍ビジネスモデルとの接近・融合、クラウド/次世代通信方式/HTML 5など次世代プラットフォームとの関連、モバイル指向のエンタープライズ・プラットフォーム、モバイル広告ソリューションなど、“多元的な構造”としてのスマートフォンについて、テーマ別、カテゴリー別に総合的な分析を加えている。

また、主要スマートフォン・ベンダーが描くビジネスシナリオとアライアンス構築動向、iPhone/iPad、Android搭載スマートフォン、Windows Phone 7/KINなど個別機種の特性・優位性と今後の課題、スマートフォン・プラットフォーム推進団体の動向、導入事例及びサービスの応用例、今後のシナリオ予測等などについても掘り下げた分析を加えており、スマートフォンビジネスに関わるすべてのサービス組織・企業・団体・研究者の基礎資料として活用できる密度の高い内容となっている。


(※ 本白書は、「電子政府・電子自治体白書」、「eラーニング白書」、「産学官連携白書」、「XML/Webサービス白書」、「SaaS白書」、「SOA白書」、「クラウド白書」など多くの調査報告書、「エンタープライズ・コンピューティング」、「TCO−IT投資のプランニングと戦略的マネジメント−」、「新たなビジネスモデルの覇者ASP」、「次世代ウェブ〜Web3.0概説」などの書籍監修、国際カンファランスのコーディネーション及び議長実績、その他“クラウド“および“モバイル“の各種領域において90年代後半から第一線で調査・啓蒙活動をリードしてきたストラテジック・リサーチ編纂によるもの。本調査報告書シリーズは官庁および行政組織、企業、コンサルティングファーム、シンクタンク、全国の国立大学法人、産学連携組織に多数納入・予約受注実績があります。)
(※ 目次項目、ページ数は若干の修正・変更がある場合があります。)


■目次■


エグゼクティブ・サマリー

スマートフォン及び周辺領域に関する俯瞰分析
2010年以降本格化するスマートフォン・プラットフォームの全貌
エコ・システムを形成するスマートフォン参入企業
スマートフォン・ビジネスの戦略(シナリオ)と戦術(オペレーション)
「アプリケーションストア」という新しいビジネスモデル
スマートフォンが自律形成する新たなサービスモデル
スマートフォン・プラットフォームと電子書籍の接近・融合
スマートフォンの企業向けサービス/ソリューション
次世代Web技術とスマートフォン
スマートフォンとデジタル家電の共存関係
今後成長を期待されるモバイル広告
スマートフォン2.0のシナリオ


第1章 概況

1.1 スマートフォンに係る産業構造の俯瞰分析
1.2 業界・市場概況
1.3 プラットフォームのオープン化、エコシステム化の流れ
1.4 ベンダー間の競争・提携の動き
1.5 新たな市場カテゴリーを形成するスマートフォン
1.6 垂直統合型と水平分離型とでせめぎあうスマートフォン・プラットフォーム
1.7 サブジャンル間の水平展開で進化するスマートフォン活用ビジネスモデル
1.8 アプリケーション開発フレームワークに影響を与えるスマートフォン
1.9 日本の特殊ケータイ文化とスマートフォン


第2章 スマートフォン市場概況

2-1 スマートフォン関連市場動向概況
2-2 携帯電話OS市場
2-3 モバイルWebブラウザ市場
2-4 スマートフォンとネットブック市場
2-5 市場創出ドライバ
2-6 市場を牽引する大手ベンダーの動向


第3章 スマートフォン、ネットブックの利用実態

3.1 スマートフォンのビジネス・ユースに対する期待・満足度
3.2 スマートフォンのユーザ層の分布
3.3 スマートフォンの利用用途別満足度
3.4 私用・仕事兼用を好むスマートフォン・ユーザ
3.5 スマートフォン文化の多様性とユーザビリティ進化


第4章 スマートフォン・プラットフォームが形成する新たなビジネスモデル

4.1 相互に影響を与えながら進化するスマートフォン・プラットフォーム
4.2 Android型オープンソース・モデルの影響・伝搬
4.3 PC/Windowsとの親和性重視の影響・伝搬
4.4 活発な動きを見せるスマートフォン活用型ロケーション・サービス
4.5 スマートフォンとセンサーネットワークの結合モデル
4.6 進化する決済・課金モデル



第5章 エコシステム指向のビジネスモデルを拡げるスマートフォン

5.1 エコシステム指向のマッシュアップ型ビジネスモデル
5.2 スマートフォンOSのエコシステム化の潮流
5.3 iPhone流エコシステムの影響・伝搬
5.4 Windows Phone7とマイクロソフトが構想する新しいエコシステム
5.5 エコシステム・プラットフォームの優位性を巡る競争


第6章 アプリケーションストアの拡大と今後の展開予測

6.1 「アプリケーションストア」という新しいビジネスモデル
6.2 端末とアプリケーションの統合が生み出す可能性
6.3 アップル/App Store
6.1 グーグル/Android Market
6.4 RIM/BlackBerry App World
6.5 マイクロソフト/Windows Marketplace for Mobile
6.6 ノキア/Ovi Store
6.7 AOL/AOL Open Mobile Platform
6.8 ベライゾン/VCast App Store
6.9 サムスン電子/Samsung Mobile Applications
6.10 LG/LG Application Store
6.11 NTTドコモ/ドコモマーケット
6.12 ソフトバンクモバイル株式会社/S!アプリ
6.13 KDDI/au one Market
6.14 NECビッグローブ/andronavi
6.15 「アプリケーションストア」 今後のシナリオ


第7章 スマートフォンが通信キャリアに与える影響

7.1 通信キャリアの競争ポジションの変質
7.2 各種オンライン・サービスの拡大と規制緩和の動き
7.3 サービスとインフラの階層分離の動き
7.4 SIMロック解除問題
7.5 Wi-Fiの利用拡大とスマートフォン


第8章 スマートフォン・ネットブックがPC・家電業界に与える影響

8.1 マルチレイヤー化が進むPC業界
8.2 PCコモディティ化とクラウド化に挟まれたPC業界
8.3 企業向けPC新市場を創出するミニノート、ネットブック、スマートフォン
8.4 スマートフォンが家電業界に与える影響
8.5 スマートフォンを活用した家電業界向けアプリケーション
8.6 各種実証実験(国内)の動向


第9章 スマートフォンがモバイル広告業界に与える影響

9.1 オンライン広告概況
9.2 オンライン広告の地殻変動とモバイル広告動向
9.3 スマートフォンからの広告アクセス増加傾向
9.4 スマートフォンが変える広告ビジネスの世界
9.5 既存広告メディアのスマートフォン広告配信参入
9.6 広告のエコシステム・モデル
9.7 注目を浴びるアップルのアプリ連動型広告「iAd」
9.8 グーグルが進めるモバイル・アプリケーション対応型広告戦略


第10章 スマートフォンがコンテンツ配信・放送業界に与える影響

10.1 スマートフォンと音楽配信サービス
10.2 「スマートフォン・アルバム」の登場と音楽配信サービスモデルの変容
10.3 スマートフォン向け動画ストリーミング・サービス
10.4 スマートフォン向けラジオ放送のストリーム・サービス
10.5 グーグルが仕掛ける楽曲サービスのシナリオ


第11章 スマートフォンが出版・電子書籍業界に与える影響

11.1 電子書籍のサービスモデルとスマートフォン
11.2 モバイル機器の多様化と電子書籍リーダーの関係


第12章 スマートフォンがゲーム業界に与える影響

12.1 次世代ゲームプラットフォームとしてのスマートフォン
12.2 活況を呈するiPhone向け新作ゲーム


第13章 スマートフォンと検索サービスの高度化

13.1 検索サービスの多様化を象徴するスマートフォン
13.2 Android端末向けの新しい検索サービス


第14章 スマートフォンとソーシャル・サービスの融合

14.1 ソーシャル機能に特化したスマートフォン戦略を立ててきたマイクロソフト
14.2 iTunes型ビジネスモデルとソーシャル・サービスの結合
14.3 Twitterとスマートフォン・ソーシャル・サービスの結合


第15章 企業システムへ進出するスマートフォン

15.1 ビジネスユースで豊富な実績を持つBlackBerry
15.2 企業・企業情報システムへの進出を強めるアップル
15.3 企業IT部門にも押し寄せるiPhone人気と今後の課題


第16章 スマートフォンと企業システム/クラウド・サービス

16.1 スマートフォンとプッシュ型電子メール・ソリューション
16.2 “クラウド“がスマートフォン・プラットフォームにもたらす影響
16.3 グーグルが描くクラウド・サービスとChrome OSの位置づけ


第17章 Androidが持つ優位性と今後の課題

17.1 Android型オープンソース・モデルの影響・伝搬
17.2 Androidをとりまく環境と仕様上の課題
17.3 Android 2.0に対する評価と今後のシナリオ
17.4 Android向けSDK/アプリケーション開発動向
17.5 スマートフォン以外にも広がるAndroidの適用範囲



第18章 iPhoneが持つ優位性と今後の課題

18.1 開発プラットフォームとしてのiPhoneとアップル社の戦略再編
18.2 iPhoneとAjaxフレームワーク
18.3 iPhone/iPadへのFlash非搭載を巡る動向
18.4 iPhone OS 4.0の概要と新たな戦略シナリオ


第19章 スマートフォンとタブレット型PCの融合・再編

19.1 モバイル端末の利用スタイルを変えるiPad
19.2 iPadのビジネス利用に関する評価・可能性
19.3 次世代スマートフォンとスマート・タブレットPCの融合
19.4 グーグルが構想する「タブレットPC戦略」と開発動向
19.5 ダークホース的存在として注目を集めるマイクロソフトのタブレット型PC 「Courier」
19.6 iPadが電子書籍(市場)に及ぼす影響
19.7 iPadがeラーニング(市場)に及ぼす影響
19.8 iPadが本格的なゲーム・プラットフォームとなるための条件



第20章 次世代Web標準技術とスマートフォン

20.1 HTML 5実装・活用動向
20.2 スマートフォンとHTML 5への対応



第21章 スマートフォン・プラットフォーム推進団体の動向

21.1 LIMO Foundation
21.2 The Linux Foundation
21.3 Open Handset Alliance
21.4 Open Embedded Software Foundation(OESF)
21.5 Symbian Foundation
21.6 Wi-Fi Alliance
21.7 Android SDK Japan/Google Group
21.8 日本Androidの会



第22章 携帯端末・スマートフォン・ベンダーのスマートフォン事業戦略

22.1 アップル
22.2 ノキア/シンビアン
22.3 リサーチ・イン・モーション
22.4 パーム
22.5 ソニー・エリクソン
22.6 HTC(宏達国際電子)
22.7 エレクトロビット
22.8 シャープ
22.9 NEC
22.10 パナソニック モバイルコミュニケーションズ



第23章 各種ITサービス/ソフトウエア・ベンダーのスマートフォン事業戦略

23.1 グーグル
23.2 マイクロソフト
23.3 アドビ・システムズ
23.4 オペラ・ソフトウェアASA
23.5 アマゾン



第24章 モバイル・キャリアのスマートフォン事業戦略

24.1 NTTドコモ
24.2 ソフトバンクモバイル
24.3 KDDI
他、国内・海外の主要モバイルキャリア


第25章 PCベンダーのスマートフォン事業戦略

25.1 ヒューレット・パッカード
25.2 エイサー
25.3 デル



第26章 半導体/電子部品/電子製品メーカーのスマートフォン事業戦略

26.1 インテル
26.2 サムスン電子
26.3 モトローラ
26.4 テキサス・インスツルメンツ
26.5 ミップス・テクノロジーズ
26.6 クアルコム



付章A スマートフォン/モバイル関連調査報告書


付章B Web掲載のスマートフォン関連レポート


付章C スマートフォン/モバイル関連書籍


付章D 国内で提供されるスマートフォン −機種の特徴

まえがき
NTTドコモ
KDDI/沖縄セルラー電話(各auブランド)
ソフトバンクモバイル
ウィルコム
イー・モバイル
HTC Nippon
他
販売価格 99,750円(内税)
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