次世代SaaS・次世代ビジネスソフトウェア産業・業界フォーサイト2026-2030:総覧白書2026年版 PDF版

129,800円(内税)

購入数
[出版日]

2026年2月25日

[ページ数]

A4判/約1,450ページページ
(※ バインダー製本とPDF版では編集上の違いによりページ数が若干異なります。)

[発行]

監修・発行: 一般社団法人 次世代社会システム研究開発機構

【コーポレートセットのご案内】

本レポートの製本版とPDF版をセットとした「コーポレートセット」としてのご提供に対応しております。コーポレートセットの場合、PDF版については正価格の3分の1の価格となります。このセットでのご購入をご希望の場合、お手数ですが、本Webサイト上段の「お問い合わせ」からご連絡をお願い致します。

【内容編成(目次)】

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  [レポート内容]

■概要■



■ キーメッセージ

▼ 1. SaaSの危機と新たなパラダイムチェンジ

目下、「SaaSの危機」について、業界を問わず議論が高まっている。2026年2月初旬、ソフトウェア株は本格的な弱気相場に突入し、わずか1週間で1兆ドル超の時価総額が消失する「SaaSpocalypse(SaaS黙示録)」が現実のものとなった。ショートセラーたちは2026年だけですでに200億ドル超の利益を上げ、レガシーSaaS企業への売り圧力を一段と強めている。

SaaSは選別のフェーズに入ったことは必然である。2016年の景気循環的な低迷とは異なり、今回は構造的な転換である——問題は企業がソフトウェアに支出するかどうかではなく、どのソフトウェアに支出するかだ。AIエージェントが人間の業務を代替し始め、シート数の削減圧力がSaaSの収益基盤を根底から揺るがしている。「成長至上主義」の時代は公式に終焉を迎え、市場は「約束ではなく証明」を要求するようになった。

今まさに、SaaSは新たなパラダイムチェンジを迎え、ダイナミックに変容を遂げつつある。Agentic AI(自律型AIエージェント)の台頭により、SaaS業界はその誕生以来最大の構造的シフトに直面しており、「人間のためのソフトウェア」から「Service-as-a-Software」へのパラダイム転換が進行中である。2026年はAI実験のフェーズから「本番運用での生存」のフェーズへの移行期であり、AI対応力(AI Readiness)がイノベーションラボに代わる中核的な予算カテゴリーとなりつつある。

すでにその兆候は随所に現れている。AI-ネイティブ企業が25-30倍のEV/Revenue倍率を享受する一方、従来型の水平SaaS企業は5.4倍にとどまるという「バリュエーション二極化」が鮮明になっている。Forresterの分析によれば、バーティカルソフトウェア市場は2025年の約1,335億ドルから2029年には1,940億ドルへ成長する見通しであり、業種特化型SaaSベンダーこそが生存可能性が高いとされている。マイクロSaaSスタートアップの92%が3年以内に失敗する一方で、AIを中核に据え、アウトカムベースの事業モデルを構築できるプレイヤーには、クラウド転換期以上の巨大な機会が広がっている。

常にリスクとチャンスはコインの裏表である。本白書ではSaaSやビジネスソフトウェアが乗り越えていくべきテーマについて立体的なアングルで論じている。

▼ 2. SaaS市場は2030年に8,000億ドル超へ到達し、産業構造の根本的転換が不可避である。

グローバルSaaS市場は2025年の約4,650億ドルから2030年には8,190億ドル超へ拡大する見通しである。

この成長を牽引するのは、AIネイティブSaaS、バーティカルSaaS 2.0、アウトカムベース・プライシングという三つの構造変革であり、従来のシート課金・水平型SaaSモデルは根底から覆されつつある。
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▼ 3. バーティカルSaaS 2.0が水平SaaSとの成長率格差を決定的に拡大する。

バーティカルSaaS市場は2025年の約1,230億ドルからCAGR 16.3%で成長し、2030年代前半には2,500億ドル規模に達する見込みである。

業種特化型のワークフロー統合、コンプライアンス対応、エンベデッド・フィンテック戦略が、水平SaaSとの差異化を不可逆的に拡大させている。

▼ 4. AI as a Service(AIaaS)がSaaSスタック全体を再構成する。

AIaaS市場は2025年の202億ドルから2030年に912億ドルへ急成長し、CAGR 35.1%という驚異的な伸長率を示す。

SaaSのビジネスモデル、アーキテクチャ、サービスモデルのすべてがAI化され、「Service-as-a-Software」への転換が進行している。

自律型AIエージェント、マルチエージェント・オーケストレーション、AIコパイロット統合が次世代SaaSの基盤アーキテクチャとなる。

▼ 5. プライシングモデルのパラダイムシフトが加速する。

シート課金モデルの崩壊に伴い、Usage-Based、Outcome-Based、Hybrid Pricingへの移行が全セグメントで進行している。

AIコスト構造を前提とした「価値メーター」の再定義が、SaaSビジネスモデルの設計原則を根本から変えている。

▼ 6. M&A・統合圧力とコンポーザブルアーキテクチャの二極化が進む。

ベンダースプロール削減圧力によるメガスイート化・M&A加速と、コンポーザブルSaaS・API経済による分散統合モデルの台頭が同時進行している。

2030年に向けて、「スーパーアプリ型」「プラットフォーム連合型」「バーティカル・ドミナンス型」の三つのシナリオが想定される。


■ 利用シーン

▼ 市場調査・投資判断

事業開発部門やベンチャーキャピタルが、136テーマ×2026-2030年の市場予測データと展開シナリオ(A/B/Cの三段階)を活用し、投資対象領域の選定・ポートフォリオ最適化を行う際の意思決定基盤として活用できる。

各テーマに付されたシナリオ分析は、楽観・標準・慎重の三段階で構成されており、リスク評価にも直結する。

▼ 技術デューデリジェンス・アーキテクチャ評価

CTO・技術統括部門が、AIエージェント・コンポーザブルアーキテクチャ・RAG基盤・MLOps/LLMOps・ベクトルDB等の技術スタック評価を行う際、本レポートの構造原理と業界構造の分析が、ベンダー選定・アーキテクチャ設計の判断材料となる。

▼ 競合分析・ベンチマーキング

経営企画・戦略部門が、Salesforce・ServiceNow・Microsoft・Zendesk・Rippling・Deel・PKSHA Technology等300社超の企業動向分析を基に、自社のポジショニング評価・競合ベンチマーキングを行う際に活用できる。

▼ 中期経営計画・DX戦略の策定

SaaS 2.0への移行、AI統合、プライシングモデル転換、セキュリティ・GRC・コンプライアンス強化、ESG対応といった横断的テーマの分析は、企業の中期経営計画やDX戦略ロードマップの策定において、エビデンスに基づく方向性の設定を支援する。


■ アクションプラン/提言骨子

▼ 提言1:AIエージェント・コパイロット統合への早期移行

● 2030年までにSaaSの主要カテゴリでAIエージェント統合が標準化される見通しである。

● 企業は「コパイロット→マルチエージェント→自律エージェント」の五段階進化モデルを前提に、段階的導入ロードマップを策定すべきである。特にCS・Ops・HR領域では、Zendesk、ServiceNow、Rippling等が先行しており、早期のPoC実施が競争優位の確保に直結する。

▼ 提言2:プライシングモデルの再設計

● Usage-Based、Outcome-Based、Hybrid Pricingの三モデルへの移行を、自社プロダクトの特性に応じて計画的に進める必要がある。

● AIコスト構造の変動リスクを吸収するため、コミット+オーバーエージ型やクレジットバンドル型のハイブリッド設計が推奨される。

▼ 提言3:バーティカルSaaS 2.0戦略の構築

● 業種特化型SaaSの設計において、エンベデッド・フィンテック(決済・融資・保険の組み込み)による収益多層化が不可欠となる。

● BaaS提供者との三層エコシステム構築が、バーティカルSaaS事業の収益性を決定づける要因となっている。

▼ 提言4:データガバナンス&インフラ基盤の刷新

● データカタログ、MDM、ベクトルDB/RAG基盤、リアルタイムストリーミング、データメッシュの各領域で、AI時代に対応した基盤刷新が求められる。

● 「アクティブメタデータ」と「データOS」としてのカタログ整備が、AIスタック全体の性能を左右する。

▼ 提言5:セキュリティ・GRC・コンプライアンスの統合強化

● ZTNA、SASE、IAM、GRC、AI倫理ガバナンス(ISO 42001)、TPRM等のセキュリティ・コンプライアンス領域では、個別ソリューションから統合プラットフォームへの移行が加速している。

● AIガバナンスとResponsible AI as a Serviceの導入準備を早期に開始すべきである。

▼ 提言6:コンポーザブルSaaS&API経済への対応

● スイート vs コンポーザブルの選択は「二者択一」ではなく「ハイブリッド標準化」に収斂する見通しである。

● iPaaS 2.0やマルチエージェント・オーケストレーション基盤を活用した、柔軟なSaaSスタック設計が推奨される。


[以上]

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